ホアン・シュアン人生の “初めて”を明かす「孤独だから結婚したかった」

ホアン・シュアン(黄軒)が出演作『芳華-Youth-』の公開前にインタビューに答えた動画です。
リウ・フォン役としてフォン・シャオガン(馮小剛)監督に選ばれるまでのこと、またこれまでの人生におけるいくつもの“初めて”について答えています。

 

『芳華-Youth-』インタビュー

ホアン・シュアン:皆さん、こんにちは、僕はホアン・シュアンです。

テロップ:上海9月15日

テロップ:俳優 ホアン・シュアン(黄軒)

テロップ:芳年華月~若き日の美しい年月

ホアン・シュアン:『芳華』は青春であり、人生で最も輝かしく、最も愚かな時期、最も美しい時でしょう。

テロップ:期せずして出会う

ホアン・シュアン:まず僕は集団の中で育った人間です。
なので集団生活やその中でも配慮などには思い入れがあります。
この物語が僕の心を動かしたのは、文芸工作団の話ではありますが、あの時代の集団生活を描いている部分です。
そこに親しみを覚えました。
さらに僕自身もダンサー出身で、この作品の中で演じるのも文芸工作団のダンサーです。
自分が育った環境と似ていることに、心を動かされました。

それから、もっと重要なのは、それぞれの人物が、あの特殊な時代と時代の移り変わりの中で生活を共にしてきて、やがて集団を出ていく、その後は変わった者もいれば変わらない者もいて、それぞれの運命は異なることを描いている部分。
そういう部分も趣が深いと思いました。

テロップ:芳華正茂~青春のただ中

ホアン・シュアン:学生時代でしょうね。大学の頃です。

それほど大きなストレスもない。

仕事のストレスも社会的なストレスもなく、まずまず自由ですから。

いつも友人がそばにいて、活気があって変化に満ちていました。

スタッフ:31場、用意

(『芳華』の場面)

上官:「リウ・フォン」
リウ・フォン:「はい」
上官:「前へ出ろ」
リウ・フォン:「はい」

ホアン・シュアン:フォン監督は僕が善良な顔をしていると言っていました。
それから視線が澄んでいるとも。
そんな話をしました。

Q:現場で?

ホアン・シュアン:そう。

Q:現場でそう言われたのですか?

ホアン・シュアン:そうです。
監督は物事をはっきり言う人です。
僕は人に会う時、監督に会う時、勝算を考えたことはないし、「絶対にこの役を勝ち取る」と思ったこともありません。
ただ会うだけです。
一番自然な自分で向き合えばいいと思っています。
あとは監督が判断してくれるはずですから。

監督に会ったあとは新疆ウイグル自治区へ旅行に行きました。
監督のスタジオに行ったんですが、監督はアトリエも持っているんです。
アトリエには監督が描いた絵がたくさんありました。

雪山を描くのが好きなんだそうで、とてもいい絵でした。
だから、新疆への旅でとても美しい雪山にも行きました。
天山山脈の一部です。

幻想的な風景の中、徒歩で山頂まで登り写真を何枚か撮りました。
非常に美しい写真です。
急に思いついて、それを監督に送信しました。
監督は「幻想的な風景だ」、それから「慌てず、安全に注意して行け」と。

Q:そう言ったんですね。

ホアン・シュアン:そうです。
その後は連絡も取っていませんでした。
新疆から戻ってからヨーロッパにも1か月行っていたんです。
その後、フォン監督に会ったのは5月末だったと思います。
会った時にフォン監督は、少なくとも10月~11月には僕を使うかどうか決めると言っていました。

テロップ:司会者 ウー・ペイシュワン(佩霜霜)

司会者:ホアン・シュアンは取材に対して非常に誠実で忍耐力があります。
人の言葉に耳を傾ける姿勢です。
多くの人が意識していませんが、記者や作家はこういう感覚を求めています。
それがコミュニケーションしたいという気持ちを高め、相手との間に場の盛り上がりを生むのです。

(廊下を移動しながら)

司会者:(スマホを見せながら)覚えてます?

ホアン・シュアン:ああ…。もちろん覚えてます。

 

ホアン・シュアン 人生の初めて

テロップ:司会者 ウー・ペイシュワン(佩霜霜)

テロップ:人生の初めて…

司会者:自分は絶対にいい俳優だと初めて思ったのは?

ホアン・シュアン:恐らく……、いや、そういうのは徐々に自分を理解し認めていくものですよね。
ある時、突然に「自分はいい役者だ」と気づくものではないと思います。

 

司会者:初めて役から抜けられなかったのは?

ホアン・シュアン:うーん、『推拿』は僕にとっては、役から抜けるまでに長くかかったと思います。

司会者:どのぐらいの期間ですか?

ホアン・シュアン:忘れました。何日と具体的には言えませんが一定期間続きました。
最近では『空海ーKU–KAI– 美しき王妃の謎』の白居易もそうですね。
1,2か月後も夜は酒を飲んで白居易の詩選を読んでいました

 

司会者:初めて大金を稼いだのは?

ホアン・シュアン:最初に稼いだのはいくらだったかな……。
2010年ですね。その年にドラマの仕事を受けたんです。
その時のギャラは僕にとっては大金でした。

司会者:いくらか言えますか? 最初に稼いだ大金の額はいくらでした?

ホアン・シュアン:いくらか?

スタッフ:それは言っちゃダメですよ

ホアン・シュアン:言わずにおきます。

司会者:では何に使いましたか?

ホアン・シュアン:車を買いました。

司会者:どんな車を?

ホアン・シュアン:ジープです。

司会者:初めての自家用車ですか?

ホアン・シュアン:そうです。今も乗っています。

 

司会者:初めて、まったく眠れなくなったのは?

ホアン・シュアン: まったく眠れない……。
最初の彼女との関係がうまくいかなくなった時だと思います。

司会者:それはいつ?

ホアン・シュアン:中等専門学校の頃ですね。

司会者:何日眠れませんでしたか?

ホアン・シュアン:忘れました。

 

司会者:初めて人から笑われたのは?

ホアン・シュアン:子供の頃はしょっちゅうでした。

司会者:原因は何ですか?
あなたはクラスの男子を引き連れて学校を飛び出したりするほど、勇敢だったんですよね。

ホアン・シュアン:そんなことないです。
子供の頃の自分はバカにされる要素がたくさんあったんです。
子供の頃はひどく痩せていたし、勉強もあまりできなかったので。

 

司会者:初めて結婚したいと思ったのは?

ホアン・シュアン:2007年に1回、あったと思います。

司会者:なぜ、そう思ったのですか?

ホアン・シュアン:当時、とても孤独だったので。

 

司会者:告白を初めて断られたのは?

ホアン・シュアン:断られたことはないような気がします。
めったに告白しないので。

 

司会者:映画や本で初めて涙を流したのは?

ホアン・シュアン:映画『世上只有媽媽好』(この世でママが一番)ですね。

司会者:いつのことですか?

ホアン・シュアン:小学校の頃です。みんなで観に行くでしょ?
最初から終わりまで、ずっと泣いていました。

 

司会者:初めて死が怖いと思ったのは?

ホアン・シュアン:思い返してみると、生まれてから最初の記憶は「人は死ぬんだ」と知った時のことです。

司会者:今に至るまでの最初の記憶ですか?

ホアン・シュアン:そう、最初の記憶です。

司会者:なぜ(それが最初の記憶に)?

ホアン・シュアン:分かりません。

司会者:でも覚えているんですね。

ホアン・シュアン:不思議だと思います。
1,2歳……2歳頃でしたから。
人から「お前は死ぬんだよ」と言われても、死が何か理解できない年頃でしょう?
経験がないんですから。
でも僕は理解して、とても怖いと思いました。
そのことは強く印象に残っています。
それ以来、今日に至るまで死に対しては敏感で強い関心を持っています。
それに好奇心も。

司会者:その好奇心はどんな形で処理しますか?
人に聞くとか本を読むとか?

ホアン・シュアン:もちろん本を読みますね。
それに特殊な経験をした人と、死にまつわる問題を討論のがとても好きです。
同じように死について考える人、死に対して敏感な人、または特殊な職業の人などと話すのも好きです。
宗教家も含めて。

終末を考えるのは究極の問題でしょう?
この問題は我々に一生つきまとう問題です。
人は誰でも死ぬんですから。
死を理解し、死を受け入れてこそ、悠然と今を生きられると思います。
これは僕自身の課題です。

司会者:ありがとうございました。
待っている人がたくさんいると思います。

 

今度はどす黒いホアン・シュアンに期待!

『芳華-Youth-』は地味だけど美しいいい作品だと思いました。
でもシャオピンが、なぜあそこまで軍服に憧れているか。
人の服を黙って借りてまで写真を撮りたかったか。
出身が悪いということが当時の中国でどういうことだったのか。
あの時代の若者にとってテレサ・テンがどういう存在だったか、などなど。
そういう社会背景が分からないと、味わいの深みは半減しそうです。

また国や時代を問わず、若き日は誰もが愚かでひたむきで
何か思い残したことがあるはず。
そういう意味では、すでに青春を過ぎた世代の胸に、より響く作品かもしれません、

女の子がみんなきれいでスタイルも抜群で、時代が時代だけに素顔(素顔メーク)なのがとても好印象。
当然と言えば当然ですが、若い女子陣は全員ダンス経験者から選んだようです。
フォン・シャオガン(馮小剛)監督は女優オーディションの歳に「整形美女お断り」という条件を出していたとか。
ダンスシーンが本当に美しかった。

 

リウ・フォンが想いを寄せていたリン・ディンディン役のヤン・ツァイユー(楊采鈺)が石原さとみに似ているなと思って観ていました。
個人的には石原さとみよりも少し大人の印象で好きな顔です。
『芳華-Youth-』みたいな映画は文芸女子の御用達で、あまり男子は観ないのかなと思ったりしますが、男子が観たら、かなり心惹かれるだろうなと。

また文工団の政治委員役のチャオ・リーシン(趙立新)が地味にいい仕事をしていたなという印象でした。
チャオ・リーシンは『ミーユエ 王朝を照らす月~羋月伝』の張儀を見て以来、注目しています。
北京の中央戯劇学院を卒業した後、ロシア(当時はソ連)の国立映画大学に奨学金留学し、その後、スウェーデンの国立劇団に俳優や演出家として所属していたという経歴の持ち主。
「チャオ・リーシンでなくては!」というような役柄ではないので、彼とっては役不足な気もしますが、過不足なく演じていてマル。

ホアン・シュアンはダンサーの経験を生かしてバンバン踊るのかと思っていましたが、ほんのちょっぴりだったのが残念。
『芳華-Youth-』の主役はシャオピンで、物静かで誠実なリウ・フォンの役は、ホアン・シュアンにぴったりハマりすぎていて、あまり役作りの苦労もなかったのではないかなと思われます。
次はどす黒いホアン・シュアンも見てみたいですね。

ホアン・シュアンのプロフィール!ドラマや映画に恵まれない不遇の日々は趣味の旅行と書道で精神性を養ってきた!

ホアン・シュアンの恋愛遍歴!初恋から年上女性との不倫~韓国女優との破局や謎の恋人とのお家デートまで!

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