チャン・ロンロンのプロフィール!ハーフの台湾女優の結婚相手から子供まで!なぜ楊貴妃に選ばれたのか?
映画『空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎』(原題:妖猫伝)で日本でも話題になりつつあるチャン・ロンロン(張榕容)。
日本ではまだ、なじみのない女優さんですが中華圏ではたくさんの映画やドラマに出演している中堅どころ。
子役として芸能界に入っているので芸能生活は結構長いです。
一目でハーフと分かるルックスながら唐代の美女楊貴妃というキャスティングは意外でしたが美しいことは確かでした。
さて、そんなチャン・ロンロンのプロフィールから旦那や子供の情報までご紹介しましょう。
チャン・ロンロン(張榕容)プロフィール
氏名:チャン・ロンロン(張榕容)
英語名:Sandrine Pinna(サンドリーナ・ピンナ)
血液型:O型
身長・体重:168cm、50kg
出身地:台湾
誕生日:1987年4月10日
職業:女優
卒業校:世新大学広播電視電影学科
子供の頃からモデルとして活躍
1987年フランス人の父親と台湾人の母との間に生まれたチャン・ロンロン。
両親はロンロンが子供の頃に離婚し、弁護士だった父やフランスに帰国、母親に育てられたロンロンは、父親とは小学校6年以来会ったことがなく、2011年に父はフランスですでに帰らぬ人となっているそうです。
なので、フランス人とのハーフといってもフランス語がペラペラというわけではないとのこと。
ハーフゆえの美しいルックスをいかして、幼い頃から子供服ブランドのモデルとして活躍し、10歳の頃にはアンディ・ラウ(劉徳華)のMVに出演し、アンディと共演。また、子供番組の司会者なども務めました。
中学の頃には日本でもおなじみヴィック・チョウ主演の『山田太郎ものがたり』、ケン・チョウ、武田真治主演の台湾映画『給我一只猫』などにも出演。
しかし、チャン・ロンロンにとって芸能活動は、家計を助けて学費を稼ぐための仕事でした。
「役者はバカ」を払拭するため猛勉強で大学へ
高校に入ってもCMや映画へのちょい役での出演などを続けていましたが、高校3年になると大学受験のために一切の芸能活動を停止。
一般に「役者をするような奴はバカ」と言われるのに反発を覚え、短期決戦型で勉強して世新大学に合格。
それまで、芸能活動を続けてきたものの専門的に勉強したことはなかったチャン・ロンロン。
芸能系の大学を選んだものの、専攻は演技ではなくスタッフ志望だったそうです。
演技は好きだけれど、その道で食べていくには才能が必要。
裏方であっても、好きな世界にいられればいいと思っていたそうです。
「5年やってダメなら転職しよう」から実力派へ
そうはいっても、やはり演技の道の魅力は捨てがたく、大学卒業を前にしたチャン・ロンロンは「5年だけ試してみてダメなら転職しよう」と女優の道を目指します。
そして、この後の5年間でいくつもの成果を収めました。
23歳、『ミャオミャオ(原題:渺渺)』で第45回で金馬賞最優秀女優賞にノミネート。22歳、『ヤンヤン(原題:陽陽)』で第53回アジア太平洋映画祭と第11回台北映画祭でともに最優秀女優賞を獲得。25歳の時には『光に触れる(原題:逆行飛翔)』で第14回台北映画祭最優秀女優賞を獲得しています。
やっぱりやりたいことはやったほうがいいっすね。
夫はシンガーソングライターの紀佳松(ジー・ジアソン)
順調な芸能生活は人生の勝ち組といってもいいチャン・ロンロンですが、私生活も充実しています。
旦那様の紀佳松(ジー・ジアソン)は1979年4月29日生まれのシンガーソングライター。
父親の紀明陽さんは台湾の音楽プロデューサー、母親の蔡素恵さんは作詞家である影響で音楽の道へ。
中学の頃にカナダに移住してダグラスカレッジで作曲理論とピアノを勉強し、卒業してからは台湾に戻って活動を始めました。
2012年7月にシンガーソングライターの紀佳松(ジー・ジアソン)からプロポーズを受け、同年11月初めにバリ島で婚約式を挙げていますが、正式に籍を入れたのは2013年2月になってからだそう。
2013年8月には長女のChantelちゃんが誕生。
同年12月には改めて結婚披露宴をしています。
こちらは2013年の結婚披露宴の際のインタビュー。
今よりもボリューミーですね。
痩せていること=美しいことではないですが、痩せることできれいになる人は多いです。
元々、顔の骨格ががっちりしている印象だったのですが、楊貴妃ではすっかり小顔細アゴの美女になっています。
チェン・カイコーがチャン・ロンロンを楊貴妃に選んだ理由は?
アイドルドラマや娯楽作品よりも文芸作品での印象が強いチャン・ロンロン、これまでは美しさというよりも存在感のある女優さんというのが個人的なイメージでした。
しかし、映画『空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎』では世界三大美女の1人、しかもハーフでありながら中国を代表する東洋の美女、楊貴妃を演じています。
これに関しては世間でも賛否両論あるところですが、私としてはやはり楊貴妃ではないかなぁ。
一般に楊貴妃はふっくらタイプの豊満な美女だったとか、唐代の美女の基準に合わないなどと考証をごちゃごちゃ言うつもりはありませんが、ハーフの楊貴妃という違和感のあるキャスティングをするならば、彼女でなければならない必然性を感じさせる撮り方をしてほしいなぁと思いました。
また映画自体の描き方も楊貴妃が重要な人物なのに、あまり芝居のしどころもないので、あれならイメージ通りの東洋美女をすえておけばよかったのではと思ったりします。ファン・ビンビンみたいな花瓶女優でも十分かと。
しかし、このあたりは石をぶつけるべきは監督のチェン・カイコーでチャン・ロンロンに罪はないでしょう。
しかし、チェン・カイコーからすれば、彼女を楊貴妃にする理由があったわけで、彼の言葉によれば、「毎日、ゴシップ記事やイベントに登場しているような人間ではなく、一定の距離感がある、よく知らない人物という印象がある俳優、それでいて実力のある俳優でなければならなかった」とのこと。
また、今回の作品では楊貴妃を「西域の民族と漢族の混血」と位置づけているそうです。
実際に唐代宮中に自由に出入りし、のちに安禄山の乱を起こした安禄山も胡人(サマルカンド出身のソグド人と突厥人のハーフ)だったので、まったくリアリティーのない話ではありません。
ふむ、それ自体は問題ないと思いますけどね。
チャン・ロンロン自身は役作りのために、楊貴妃に関する歴史書を読み、南北朝から隋唐に至るまでの歴史を復習し、内面的から当時の気質を描くために琵琶を習ったり、古典のマナーや所作を習ったりしたそうです。
まあ、役者ですからこれも当然と言えば当然です。
スポーツ選手はオリンピックに出るために食べたい物も食べず、苦しい練習を積んでいるんですから、俳優だって最高の成果を出すためには何でもすべきなのに、何もせずに自分のきれいな顔さえあれば、人を喜ばせられると思っている人が多すぎですぜ。
また、面白かったのは彼女は「泣き顔がみっともない」という評価を受けたことがあり、今回は家で鏡を見ながら美しく泣く練習をしたそうです。
確かに、これまでの彼女の演技では見た目など気にせず泣くところにリアリティーが感じられたのだと思いますので、そういう意味でもきれいだという以外の彼女の個性を十分に生かし切れていない気もします。
インタビューでチャン・ロンロンは「ハーフであることで簡単に人の印象に残ることが出来るけれど、ハーフのルックスのために失ってきたチャンスも多い」とチャン・ロンロンは言っています。
ハリウッドで東洋人が活躍するのが難しいのと同じように、中華圏で活躍するにはリアルな中国人の容姿を持っていたほうが確かに役は多いでしょう。
しかし、これまでに着実に業績を残してきた彼女ですから、今後も実のある作品に出演して欲しいところです。