中国人が日本旅行を好きな理由は?爆買い以外にもある魅力とは?
一時期の爆買いはやや勢いを失ったものの、中国人の日本旅行ブームは相変わらず続いています。
ブームというよりハズレのない旅行先として定着したと言ってもいいでしょう。
芸能人だけでなく一般人でも、日本旅行のリピーターは非常に多いようです。
近いので短時間で気軽に行けることは大きな魅力でしょうか、それだけではないようですよ。
お隣さんから見た日本の魅力を再確認してみましょう。
空気と水がきれい
日本では最近国内でな見られない青空が見られる。
天気さえよければ毎朝、青空に白い雲を見て目覚めることができる。
当然、夕日も美しい。
工場や車の排気ガスによる汚染もなく、すばらしい空気品質。
これは確かにそうでしょうね。
個人的には子供の頃に見た秋空のような青い空は、もう見られないなぁと思うのですが、中国の都会に比べたら確かに、そりゃあきれいでしょうよ。
「日本の空気のきれいさはアジア一」という中国人もいますが、それはどうかな。
水道の水を飲んでも大丈夫というのも中国人、特に上海人などには驚異的なことのようです。
昔は「北京秋天」といって北京の抜けるような高い青空は有名だったのですが、それもすでに歴史になってしまいましたね。
静かで落ち着いた町並み
中国人から見ると日本はとても静かな国のようです。
国というか、中国がうるさいのは人の話し声がデカいのが、かなり大きいのではないでしょうか。
日本でもゴミゴミしてうるさい街だってありますし、中国では北京のような都会の中心地では一戸建て住宅は一般的ではなく、高層建築が非常に多いので、日本の小さな家の垣根に花が咲いていたり、家々がそれぞれ違う様子をしているのが、とても新鮮なようです。
伝統的な祭りや風俗が守られている
古都京都のように古風な街だけでなく東京のような都会でも大小さまざまな行事やお祭りや風俗習慣が残っていて、伝統文化を大事にしている暮らしが魅力的に映るようです。
お正月や成人式、結婚式など重要な儀式の際の正装には今も和服を着るという習慣も中国人にとっては新鮮なよう。
確かに最近は中国でも復古風といって民国期をイメージしたチャイナドレスなども人気ですが一種の流行で、日本の和服の位置づけとは全く違いますね。
中国でも元宵節には元宵という白玉団子、中秋節には月餅、大晦日には餃子などと言った食の伝統はたくさん残っていますが、お祭りとかはないのかなぁ。
中国に居た頃は春節には廟会という縁日のようなものが、ありましたけどね。
どこもかしこも清潔
これは日本に来た中国人は皆言いますね。
街はもちろんお店の中、トイレ、観光スポットなど、どこも非常に清潔に感じられるようです。
「景色では中国の観光地も負けないけれど、清潔さは負ける」と。
街にゴミ箱がないのにゴミが落ちていないのが不思議だと言われます。
これも全くないわけでないと思いますが、中国と比べれば確かにきれいでしょう。
化粧品がとても安い
安さで言えば、中国にはもっと安い化粧品がいくらでもあります。
ただ、彼らが言うのは、そこそこ品質のいい物が安く買えるということですね。
品質にこだわる人は中国でもネットで日本製品を買ったりしているわけですが、輸入品は非常に高い。
ドラッグストアで買える手頃な値段の化粧品も中国に輸入されると日本で買うより、うんと高くなってしまいます。
洗顔フォームや馬油、家庭常備薬などの実用品の品質以外に、パッケージの美しさや個別包装された目の疲れを癒やす蒸気パックや足専用のデオドラントスプレーなど、より使い勝手を考えた商品に感動するようです。
無印良品の商品が非常に安い
無印良品は今や中国では人気ブランドですが、中国国内で買うと日本の3倍ほどの値段で、品数は日本ほど豊富ではない。
というわけで無印ブランドの愛用者は日本に来ては大量に買い込んでいるようです。
また東京有楽町旗艦店のMUJI BOOKSやMUJI CAFÉも行ってみたいスポットとして人気の模様。
2017年に北海道旅行中に自ら命を絶った危秋潔さんも無印の商品を愛用していたことで話題になっていました、
千年前の長安の様子が見られる。
これは京都に限ってのことですが、今も昔のままのたたずまいで残されている寺院に非常に感動するようです。
中国の観光地の建物は、建物自体は残っていてもペンキでべったりと塗り替えられたりしていて、昔のママという雰囲気ではないところが多いからでしょうか。
唐代の様式の建築物ではあっても、恐らく長安の街とは全然趣が違うんではないかと思うんですけどね。
伝統と現代が融合している
先進の国際都市として知られる東京だけれど、流行のファッションと和服が共存していることに違和感がない。アニメや漫画などと伝統文化も共存している。銀座の表通りを歩けば有名デパートやブランドショップが建ち並び繁栄の息吹が感じられるけれど、一歩裏通りに入ると伝統的なこじんまりとした日本家屋が生活の息吹を感じさせる。
そういう所がたまらないそうです。
これは特に東京に限ってのことですね。
日本で物をなくしても必ず見つかる
日本では傘や手袋のようなちょっとした物から財布や携帯など貴重な品まで、落としても心配することはない。施設内なら落とし物の預かり所へ、路上でなくしたなら警察へ行けばいい。通常なら数日以内に見つかったと連絡が入る。日本は落とし物をネコババしたりしない素晴らしい国だ。
というのが中国人の言い分です。
確かに、他の国に比べれば落とし物が出てくる確率は高いかもしれませんが、
日本のコンビニのお菓子は安くて美味しい
日本にはたくさんの種類のポッキーがあり、コンビニやスーパーでいつでもどこでも買うことができる。
これは私が「北京に行けば毎日ギョーザでも北京ダックでも羊肉串でも食べ放題」と思うのと同じでしょうね。
中国人は買ってその場で食べるのが好きですから、コンビニで買うチキンやポテトが食べやすい包装になっているのも評価が高いと思います。
日本のトイレは家のトイレと同じように清潔
小さな駅のトイレなどは汚いところもあると思いますが、まあ確かに、これも中国の比ではないでしょう。
またデパートなどではウォシュレットが標準装備されていること、音姫などのエチケットツールや、さらに清潔を期すための消毒液などが配備されているのもうれしいようです。
また、単なるトイレではなくパウダールームが併設されて気持ちよく化粧直しができるのも女性には人気の秘密。
どこにでもアニメから出てきた主人公がいる
東京の原宿や渋谷、秋葉原などに行けばアニメ・漫画の愛好家がたくさんいて、道でもコスプレイヤーに会えるし、周辺グッスを売る店や、メイド喫茶もたくさんある。
これ、東京だけですよね。
しかも、田舎者の私には分からないんですが、コスプレイヤーは日常的に道を歩いているのでしょうか?
まあ、アニメ・漫画の聖地であるということでしょう。
世界でもトップクラスのサービス
日本のサービスは笑顔を伴うハイクオリティーで知られている。
ショッピングセンターを歩けば、冷やかしであっても店員は笑顔で迎えてくれるし、菜にも買わずに店を離れるとしても「ありがとうございました!」と声をかけてくれる。
何か購入すれば荷物を持ってドアまで同行し、笑顔で送り出してくれる。
これはお金持ちの中国人観光客が高級店で買い物をした際の話ですよね。
近所の商店街では中国と変わらないサービスの店もたくさんあるんですけどね。
交通機関が時間通り動いている
日本では新幹線、電車、バスなどの公共交通機関は基本的に時間通り運行している。
バスハ多少遅れることもあるが、新幹線や電車が遅れることはまずない。
また、バス亭では次のバスが今どこにいるかなどを示してくれる。
タクシーも予約をしておけば時間通りに来てくれる。
これは確かにそう思います。
もちろん事故や天候によって遅れることも当然ありますが、基本的には出発時間から到着時間がほぼ予測できますよね。
中国ではなかなかそうはいかないので、これは実感。
タクシーは予約したら時間通り来るのが当然でしょ。
おいしい日本料理が食べられる
とんかつに寿司、天ぷら、たこ焼き、ラーメン、会席料理、日本酒や梅酒など日本のおいしい物は1か月滞在してもかぶることなく楽しめる。
もちろん中国料理はおいしいし中国の食文化は奥深いが、日本で本場の日本料理を味わうのは格別。
最近では中国でもおいしい日本料理もそこそこ食べられるようになりましたが、日本と同じような味やサービスを求めるならお値段は日本以上にかかります。
昔は中国人の日本料理に対する評価は「量が少なくて味がない」「見た目はきれいだけど味は中国料理が上」というのが一般的でした。
しかし、最近はお金持ちほどヘルシー志向なので、油多めの中華よりも素材を生かして過剰な油を使わない日本料理は人気。
日本食を食べるのがおしゃれというのもあるでしょう。日本人もイタリアンやフレンチをことさら、ありがたがった時代もありましたよね。
どこの国であっても外国で食べる本場の味には魅力があると思いますが、なんだかんだ言っても今の中国にとって日本は、ちょっとイケてる国なのでありますな。
まとめ
なるほどと思う点もありますが、結局は自分の国にはないものがあるということですね。
当然、日本にはなくて中国にしかないものもありますので、基本人間はない物ねだりということでしょう。
青い空だって広い中国には、まだ残っている場所もあると思いますが、国内でそこへ行くよりも日本に来た方がずっと手軽で快適なんだろうな。
何しろ時間が読めない国ですから。